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蚊って冬はどこにいる&何してる?越冬や冬眠の「なぜ」を徹底解説!

蚊って冬はどこにいる&何してる?越冬や冬眠の「なぜ」を徹底解説!

寒さが増す季節になると、「蚊って冬はどこにいるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。夏にはあれほど飛び回っていたのに、冬になるとピタリと姿を消す――まるでどこかに隠れているかのようです。

実は蚊にも「越冬の知恵」があり、種によって冬の過ごし方はさまざま。卵の状態で冬を乗り切るものもいれば、成虫のまま冬眠に入る種類、さらには冬でも活動を続ける“タフな蚊”も存在します。

この記事では蚊の冬の生態や越冬方法・冬でも刺される可能性、そして沖縄や室内での対策まで詳しく解説。読み終えるころには、「冬の蚊」をめぐる不思議がすっきり整理できるはずです。

この記事のポイント

  • 冬の蚊はどこでどんなふうに越冬しているのか
  • 冬でも刺す蚊の正体と、刺される環境条件
  • 冬でも見られる「蚊そっくりの虫」の正体
  • 暖かい地域(沖縄など)や室内における冬の蚊対策

冬眠以外の越冬方法も?冬の蚊がどこにいるか、何してるかに迫る

冬眠以外の越冬方法も?冬の蚊がどこにいるか、何してるかに迫る
  • 【結論】冬の間どこで何してる?
  • 冬は刺さない?刺される?
  • 蚊の活動温度
  • 寿命はどれくらい?
  • 冬に大量発生する可能性
  • 冬に部屋で蚊が出た時の駆除方法

【結論】冬の間どこで何してる?

蚊は冬場どこで何をしているのか

蚊は寒さに弱いため、冬には多くが姿を消します。しかし実際には種ごとに異なる越冬方法で生き延びており、一概に「冬眠(休眠)だけ」とは言えません

代表的な蚊の例を挙げると、ヒトスジシマカ(ヤブカ)は成虫が寒さに耐えられず、卵の状態で冬越しします。一方、アカイエカ(イエカ)は秋に生まれた雌だけが暗所で休眠状態(プチ冬眠)に入り、約6ヶ月間じっと耐えて春を待ちます。

さらに驚くべきはチカイエカで、彼らは冬眠せず年間を通して活動を続けます

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つまり蚊たちには、卵で越冬する種類・成虫のまま休眠して凌ぐ種類・環境次第で冬でも動き回る種類と、それぞれ異なる「どこで・何をして冬を越すか」があるのです。

冬は刺さない?刺される?

冬の蚊は刺す?それとも刺さない?

「冬に蚊に刺されることはないだろう」と油断していませんか? 実は冬でも刺される可能性はあります

多くの蚊(例えばアカイエカやヒトスジシマカ)は冬場は活動停止し吸血もしませんが、先述のチカイエカは冬でも人や動物を狙って吸血します。暖房で暖かい屋内や地下空間では気温が15℃以上に保たれ、チカイエカが季節を問わず出没するためです。

実際、私も真冬の室内で蚊に刺された経験あり。12月頃に腕がかゆいと感じて確認すると、小さな蚊が飛んでいたのです。

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害虫マニアとしては「どの種類かしら?」と少しワクワクしたものの、刺された痕はしっかり赤く腫れました。結局見失ってしまいましたが、その蚊はおそらくチカイエカだったのでしょう。

「冬の蚊は刺さない」というのは半分正解・半分間違いで、環境によっては冬でも蚊に刺されることがあると心得ておきましょう。なお真冬の屋外で見かける「蚊みたいな虫」は、後述するユスリカである場合が多く、この虫は人を刺しませんのでご安心ください。

蚊の活動温度

蚊の活動温度とは

蚊の活動は気温に大きく左右されます。変温動物である蚊は暖かければ活発に動き、寒いと動けなくなるからです。その目安を以下にまとめました。

気温蚊の活動状態
15℃以下ほとんど活動しない(越冬・休眠状態)
約20℃成虫が活動開始(ヒトスジシマカなど)
25~30℃最も活発に繁殖・吸血を行う(活動最盛期)
35℃以上高温のため動きが鈍くなり、日陰や屋内に避難

一般的に蚊の適温は25~30℃前後で、この範囲で繁殖・吸血が盛んになります。逆に気温15℃を下回ると新たな吸血や産卵はほぼ停止し、多くの蚊が休眠または越冬モードに入ります。

日本では平均気温が20℃を超える4月中旬~11月中旬が蚊の本格的な活動シーズンとされ、10℃以下の寒さになると成虫・幼虫とも生存が難しくなります。

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つまり「暑すぎても寒すぎてもダメ、程よく暖かい時期だけ動ける」のが蚊の習性なのです。

寿命はどれくらい?

蚊の寿命はどれくらい?

蚊の寿命は種類や季節によって差がありますが、成虫になってから平均で約1ヶ月ほど生きるとされています。条件が良ければ2~3ヶ月生存することもあります。

ただしこれは主にメスの話。オスの蚊は寿命が短く、子作りを終えると数週間以内に死んでしまう場合がほとんどです。

一方でメスは産卵のために栄養を蓄えており、特に秋の終わりに生まれたアカイエカのメスなどは休眠状態で4~6ヶ月近く生き延びることも。実際、アカイエカの冬越し世代のメスは暗い洞窟や床下に潜みながら約4ヶ月耐え、春に目覚めて一度だけ産卵すると生涯を終えます。

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まとめると、活動期の蚊の寿命は1~2ヶ月程度ですが、越冬するメスに限って言えば半年近く生きるケースもあるということです。

冬に大量発生する可能性

蚊が冬場に大量発生する可能性はあるのか?

真冬に外で蚊の大群に襲われる・・・そんなホラー映画のような事態は、北海道や本州の厳冬期ではまずありません。気温低下に伴い蚊の数は激減するため、大量発生は起こりにくいのです。

しかし、環境次第では冬でも蚊が増えることがあります。代表例が前述のチカイエカです。

チカイエカは都市部の地下水槽や排水溝など、冬でも比較的暖かい水たまりを生息地として年中発生。この蚊は産卵方法にも特徴があり、水面に数百個の卵をひとかたまり(卵塊)で産みつける習性があります。

そのため一度に大量の幼虫が孵化して短期間で成虫が一斉発生し、局所的に蚊が大発生することがあるのです。実際、暖房の効いた地下街やマンション地下駐車場などで冬でも蚊に悩まされるケースは、ほとんどがチカイエカの仕業とされています。

また、気候変動による暖冬も無関係ではありません。冬でも気温の高い日が続けば、普段休眠するはずのアカイエカが目覚めて活動したり、ヒトスジシマカの卵が想定より早く孵化したりする可能性も指摘されています。

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特に南西諸島など暖かい地域では、冬でも蚊のシーズンが延長される傾向があるため油断禁物です。

冬に部屋で蚊が出た時の駆除方法

冬の部屋で蚊が出た時の駆除方法

「冬なのに部屋に蚊が飛んでいる!」そんなときの対処法をご紹介します。

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まず殺虫スプレーが家に残っていれば、それを使うのが手っ取り早いです。市販のピレスロイド系スプレーなら、冬場でも素早く蚊を仕留められます。

問題は冬で予想外のため「スプレーが手元にない!」場合。その際は物理的に退治しましょう。蚊は壁や天井に止まる習性があるので、新聞紙や雑誌を丸めたもの・ハエたたき等で叩いて駆除します。

私も2月に自室で蚊を見つけた際、スプレーが見当たらず新聞を片手に奮闘。害虫好きの身として多少気の毒にも思いましたが・・・さすがに刺されっぱなしは困るので、心の中で「ごめんね」と言いながら退治しました。

ちなみに気温が低いほど蚊の動きも鈍いため、冬の屋内なら素手でも意外と簡単に仕留められます。コツとしては、室温を一時的に下げて動きを鈍らせるのも手です。

窓を少し開けて冷たい外気を入れると蚊は弱ってくるので、そこを狙って捕まえたり叩いたりすると良いでしょう。加えて、蚊取りラケット(電撃式のラケット型駆除器)や掃除機で吸い取る方法も有効です。

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冬場は蚊の数も少ないのでパニックになる必要はありません。落ち着いて1匹ずつ確実に退治し、快適な室内環境を取り戻しましょう。

冬の蚊トリビア|越冬・冬眠~どこにいる・何してるを掘り下げる

冬の蚊トリビア|越冬・冬眠~どこにいる・何してるを掘り下げる
  • 冬に見られる蚊みたいな虫
  • 沖縄では冬も蚊がいるのか
  • 冬の蚊対策
  • 「冬の蚊」は季語なの?
  • スピリチュアルな意味

冬に見られる蚊みたいな虫

冬に見られる蚊みたいな虫の正体とは
出典:一宮市ホームページ

寒い冬の日に、小さな蚊のような虫がふわふわ飛んでいるのを見かけたことはありませんか?その正体の多くはユスリカという虫です

ユスリカはハエ目ユスリカ科に属する蚊にそっくりな見た目の昆虫ですが、人や動物の血を吸うことはありません。口が退化していて刺す能力がないため、蚊に似ていても無害なのです。

特に冬場に見られるものは、フユユスリカと呼ばれる種類。その名の通り冬に成虫となり活動するという、ユニークなライフサイクルを持っています。春から秋の暖かい時期は逆に休眠して過ごし、寒い冬だけに2世代ほど発生するというから驚きですよね。

フユユスリカの成虫は冬の河川敷や林のあたりで見られ、晴れた日には小さな蚊柱を作ることもあります(蚊柱自体は夏の季語になるほど有名な現象です)。

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もちろん刺される心配はなし。もし真冬に「蚊らしき虫」を見かけても慌てず、「あれは蚊ではなくユスリカだな」と思って観察してみてくださいね。

沖縄では冬も蚊がいるのか

沖縄では冬でも蚊が出るのか

結論から言えば、沖縄では冬でも蚊はいます。南国の亜熱帯気候ゆえ冬でも気温が高めの日が多く、蚊にとって活動可能な環境が整ってしまうためです。

実際、沖縄では一年中蚊が飛んでいるとされ、地元では冬でも蚊に刺されたという話が珍しくありません。ただし真夏ほど活発に大発生するわけではなく、12~2月の肌寒い時期にはさすがに数は減ります。

それでも本土(北海道・本州)に比べれば、通年で蚊に注意が必要なのが沖縄の特徴。観光で訪れる方も、「冬だから虫除け不要」と油断せず、年間を通じた蚊対策を心がけるのが安全です。

なお沖縄にはヒトスジシマカ以外にも数種のヤブカが生息しており、冬でも暖かい日中には刺してくることがあります。暖かい地方ほど蚊の活動期間が長くなるのは、自然の摂理と言えるでしょう。

冬の蚊対策

冬場における蚊対策

「夏ではないから蚊対策はサボりがち・・・」という方もいるかもしれません。しかし冬でも蚊はゼロにならない以上、年間を通した対策が大切です。

特に冬は油断しているぶん不意を突かれがちなので、以下のポイントを押さえておきましょう。

①発生源を断つ(予防策):
蚊は水たまりがあれば季節を問わず発生します。ベランダの植木鉢の受け皿・バケツに溜まった雨水・放置された古タイヤなど、少しの水でもボウフラの温床になり得ます。

冬の間にそれらを放置すると、暖かくなったとき一気に蚊が孵化してしまう恐れあり。そこで冬でも身の回りの水たまりは定期的に除去し、容器類は伏せておくか室内にしまうようにしましょう。

また家屋の床下や地下室に溜水がないか点検し、必要に応じて除湿や排水を行うことも大切。チカイエカ対策としては、マンションの場合地下の浄化槽や排水槽の清掃・消毒を管理会社に依頼するとよいでしょう。

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卵で越冬するヒトスジシマカについても、卵が産み付けられやすい古いタイヤや穴の開いたバケツなどは、冬のうちに処分しておくのが得策です。

②屋内への侵入を防ぐ:
蚊の発生源を潰しても、近所から飛来してくる蚊は完全には防げません。そこで網戸や玄関の目張りなど、物理的な侵入防止も引き続き必要です。

冬は換気のために窓を開ける機会もありますが、その際は網戸を閉める・短時間で済ませるなどの配慮をしましょう。特に夜間、暖かい室内の光に蚊が誘引されがちなので注意が必要です。

また、冬でも使える蚊取りグッズを活用するのも効果的。例えばワンプッシュ式の室内蚊駆除スプレーや、火を使わない電気蚊取器は一年中備えておくと安心です。

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私も冬場は油断しがちでしたが、最近は夏と同じように虫よけ剤を常備するようにしています。

幸い冬は蚊の数自体が少ないので、対策も難しくありません。「蚊が出ない環境作り」と「侵入させない工夫」で、冬も蚊に悩まされず快適に過ごしましょう。

「冬の蚊」は季語なの?

「冬の蚊」は季語なのか?

「冬の蚊」という言葉が季語として使われることは、実は少し珍しいです。季語は俳句において、その季節や自然を表現するための言葉ですが、「冬の蚊」は一般的にはあまり見かけない季語の一つです。

なぜならご存知のように、暑い時期に活発に活動するイメージが強い「蚊」は夏の季語だから。しかし、実際に冬に蚊を目にすることはあります。

例えば、暖房が効いた部屋にひょっこり現れる蚊など。これを俳句で表現すると「冬の蚊」という言葉が意味を持ち、冬の寒さと蚊の存在の不自然さを引き立てる効果があります。

そうした状況を踏まえて、「冬の蚊」が季語として使われることがあるのです。俳句の世界では季語がその季節感を強調するため、冬に蚊を描くことで逆に冬の静けさや寒さを際立たせているんですね。

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つまり「冬の蚊」を使うことで、読者に意外性や季節感の変化を伝えられるわけです。

まとめると、「冬の蚊」は一般的な季語ではないものの、特定の状況や雰囲気を表現するために使われることがある、少しユニークな季語と言えます。

スピリチュアルな意味

冬の蚊が持つスピリチュアルな意味

虫好きの方の中には、生き物にスピリチュアルな意味を見出す人もいます。では「冬の蚊」には、どんなスピリチュアルメッセージがあるのでしょうか。

一説によると、冬の蚊は「再生」や「復活」の象徴とされています。冬は自然界が一見死んだようになる季節ですが、その中で蚊が生き残り、春に再び姿を現す様子はまさに死から蘇る力をイメージさせます。

困難な状況を生き抜く底力や、潜在能力の開花を示す存在だとも言われています。実際スピリチュアル系の解釈では、冬の蚊を見た時「あなたには逆境を乗り越える力がある」「新たな可能性が目覚めようとしている」というメッセージと捉えることが多いようです。

また冬の蚊は常識を覆すタイミングで現れるとも解釈され、これから大きな変化が訪れる暗示とも言われます。良い意味では思いがけないチャンスの到来、悪い意味では未知の試練の予兆かもしれません。

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いずれにせよ、冬の蚊は「逆境からの再生」「変化と成長」を教えてくれる存在というわけですね。科学的根拠はありませんが、冬に蚊を見かけたらそんなスピリチュアルなメッセージに思いを馳せてみるのも面白いかもしれません。

冬眠なしで越冬する蚊もいる|冬の何してる・どこにいるを総括

冬眠なしで越冬する蚊もいる|冬の何してる・どこにいるを総括
  • 蚊は寒さに弱いが、種類によって卵・成虫・活動継続など越冬方法が異なる
  • ヒトスジシマカは卵で冬を越し、アカイエカはメス成虫が休眠して春を待つ
  • チカイエカは冬でも活動を続け、室内や地下空間で吸血することがある
  • 冬の屋内で蚊に刺される場合、その多くはチカイエカが原因
  • 気温15℃を下回ると多くの蚊は休眠状態に入り、活動が鈍る
  • 蚊が最も活発に動く温度は25~30℃で、寒すぎても暑すぎても活動できない
  • 通常の成虫寿命は約1ヶ月だが、越冬メスは最大6ヶ月生きることもある
  • 真冬でも地下街や暖かい環境では局所的な蚊の大量発生が起こる場合がある
  • 冬に部屋で蚊を見つけたら、スプレーや物理的な駆除で落ち着いて対処を
  • 発生源(溜水・植木鉢・排水溝など)の水は冬のうちに除去して予防する
  • 冬でも網戸や玄関の隙間対策を続け、侵入を防ぐ工夫を忘れずに
  • 冬に見られる「蚊のような虫」は多くがユスリカ。人を刺さない無害な虫
  • 沖縄など暖かい地域では、冬でも蚊が活動しているため通年で対策が必要
  • 「冬の蚊」は俳句では珍しい季語で、季節の対比を表現する際に使われる
  • スピリチュアル的には「冬の蚊」は再生や変化の象徴とされることもある
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近年の温暖化の影響で、冬場の蚊の生態にも変化の兆候が見られます。年間を通してより長く活動するようになれば、人間の側にもそれに応じた対策が必要になるでしょう。

  • この記事を書いた人
管理人suzuka

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丸眼鏡×害虫オタクの管理人suzukaです!幼い頃に図鑑でゴキブリのフォルムに一目惚れ。今は「害虫ときめき女子」として日々情報発信しています。一緒に害虫の魅力を探究しましょう!

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