キッチンに突然ゴキブリが現れると、驚きと同時に「どうやって侵入したの?」「どこに隠れているの?」と不安になりますよね。
実際、台所はシンク下や引き出し・換気扇などゴキブリの侵入経路や潜み場所が多く、食べ物や水も豊富にあるため彼らにとって最高の住処。さらに死骸やフン・赤ちゃんゴキブリを見つけた場合は、すでに繁殖している可能性もあるので要注意です。
アルコールや洗剤を使った応急的な撃退法から、バルサン・ムエンダーといった本格的な駆除手段まで網羅し、再発を防ぐための予防策も詳しくご紹介します。

読んだ後すぐに実践できる知識が詰まっていますので、「台所からゴキブリを追い出したい!」というあなたはぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント
- ゴキブリがキッチンに侵入・繁殖する原因と経路が分かる
- 引き出し・シンク下・換気扇など場所別の徹底対策を学べる
- アルコール・洗剤・殺虫剤など駆除方法の正しい使い方
- 再発防止に効果的な掃除・隙間封鎖・忌避剤活用のコツ
ゴキブリが台所に出る理由|シンク下・引き出しを含むキッチン対策の前に

- Gはどこから入って来る?
- 台所で死んでる理由
- 赤ちゃんやフンを見つけたら
- アルコールや台所用洗剤で駆除できる?
- キッチンハイターで排水溝のゴキ予防?
- キッチンのゴミ箱対策
- マモルームゴキブリ用は台所で使える?
- 見失ったらここをチェック!
Gはどこから入って来る?

キッチンはゴキブリの侵入経路が非常に多い場所です。特に換気扇からの侵入が多く、換気扇カバーの隙間や劣化部分から台所内に入り込まれるケースがあります。
またシンク下の排水管まわりにも要注意で、床とのわずかな隙間が侵入口になることも。さらに玄関や窓の開閉時に忍び込んだり、段ボールに潜んで持ち込まれることもあります。
台所で死んでる理由

何もしていないのに台所でゴキブリの死骸を見つける場合、殺虫剤や毒餌剤の影響で命を落としたケースが多いです。たとえば以前に設置した毒エサを食べて巣に戻った個体や、近隣で使用された燻煙剤から逃げてきたゴキブリが台所で力尽きることがあります。
また、急激な温度・湿度の変化などキッチン特有の環境ストレスが原因となる場合もあり。ゴキブリは寒さや乾燥に弱いため、冬場の台所が冷え込んだり長時間水が得られない状況になると自然死することもあります。

ただし死骸を放置すると別のゴキブリのエサになりかねないので、見つけたら速やか&安全に処理しましょう。
赤ちゃんやフンを見つけたら

小さなゴキブリの幼虫(赤ちゃん)を台所で見かけた場合、すでに室内でゴキブリが繁殖している可能性が高いです。幼虫がいるということは近くに卵が孵化した場所があり、巣が作られていると考えられます。
また、黒い粒状のゴキブリのフンを発見した場合も要注意。フンがあるということはその近くにゴキブリの巣が潜んでいる証拠で、放置するとフェロモンの匂いで仲間をさらに引き寄せ繁殖が加速してしまいます。

私も以前、シンク下の棚奥で細かいフンを見つけた際、近くにチャバネゴキブリの幼虫が集まっていたことがありました。
対策としては、発見地点周辺に速やかに駆除(毒餌やくん煙処理)を行い、巣ごと一掃することが大切。そしてフン自体もアルコール消毒などで丁寧に掃除し、痕跡を残さないようにしましょう。
アルコールや台所用洗剤で駆除できる?

市販の殺虫剤が手元にないとき、消毒用アルコールや台所用洗剤でもゴキブリを退治することが可能。いずれもゴキブリの気門(呼吸口)を塞いで、窒息死させる効果があります。
アルコールスプレーも同様に、60~80%程度の高濃度エタノールをゴキブリ全身に十分吹きかければ殺虫剤ほど即効性はないものの最終的に死に至らせることができます。

私も台所で遭遇したゴキブリにキッチン用アルコールスプレーをかけたところ、数十秒もがいた後に動かなくなった経験があります。
ただしこれらは、直接噴射して当てた場合のみ有効な応急処置。逃したゴキブリや巣には効果が及ばないため、根本的な駆除には毒餌剤の設置など別途対策が必要です。
キッチンハイターで排水溝のゴキ予防?

塩素系漂白剤のキッチンハイターを排水口に使うことで、ある程度のゴキブリ予防効果は期待できます。
しかし、ハイターだけで完全に侵入を防ぐのは難しいのも事実。下水道側には多数のゴキブリが生息しており、ハイター程度では上がってくるゴキブリすべてを撃退することはできません。

また漂白剤の塩素臭自体に、強い忌避効果がある明確な証拠はなし。あくまで清潔を保つことで、間接的に発生しにくくするレベルと考えましょう。
予防策としては、ハイターで定期的に排水パイプを洗浄するほか、排水トラップの封水を切らさないことも重要。長期間キッチンを使わない時は蒸発防止剤を入れるなどして、水の封を維持すれば下水からの侵入を防ぎやすくなります。

ハイターを使った排水口のゴキブリ対策については、以下の記事でより深く掘り下げています。ゴキブリが「洗剤を食べる」「漂白剤で溶ける」といった、例の噂の真相も確かめてみてくださいね。
>>排水溝のゴキブリはハイター漂白剤で駆除できる?危険性から予防のコツまで徹底解説
キッチンのゴミ箱対策

台所の生ゴミは、ゴキブリを引き寄せる最大の原因です。
一方でフタが全く無いとゴキブリが直接ゴミ箱に侵入しやすいので、フタ付きの場合は隙間なく閉める・フタ無しの場合はこまめに廃棄するなど状況に応じた対策が必要です。

例えば私は生ゴミ用の小さいゴミ箱にはあえてフタをせず、毎晩必ず中身を捨てるようにしています。
またゴキブリは死骸さえも餌にするため、駆除したゴキブリをゴミ箱に捨てる際はビニール袋に密封してから捨てるようにしましょう。ゴミ箱自体も定期的に洗浄・消毒し、臭いが残らないよう清潔に保つことが大切です。
マモルームゴキブリ用は台所で使える?

アース製薬のプラグ式忌避剤「マモルーム ゴキブリ用」はキッチンでも使用できます。むしろゴキブリが潜みやすいシンク周りなど、台所への設置がおすすめとされています。
使い方は簡単で、薬剤ボトルを専用器具にセットしコンセントに差すだけ。スイッチを入れると微量の忌避成分(メトフルトリンなど)が超微粒子となって部屋中に行き渡り、ゴキブリが寄り付きにくい空間を作ります。
殺虫成分は微量で赤ちゃんやペットがいる家庭でも使える低刺激処方ですが、食品や調理器具のすぐそばでの使用が気になる場合は少し離れた場所に設置するとよいでしょう。

私の家でもキッチンの片隅に差し込んでいますが、ほんのりハッカの香りがするだけで煙も出ず、もちろんゴキブリの姿も見かけなくなりました。
見失ったらここをチェック!

もし台所でゴキブリを取り逃がしてしまったら、すぐに隠れ場所を徹底的に探すことが重要。ゴキブリは暗くて狭く、暖かい場所を好む習性があります。

キッチンでは以下のようなポイントを重点的にチェックしてください。
①家具・家電のすき間:冷蔵庫の裏や側面と壁との隙間、電子レンジやオーブントースターの下などは、熱がこもりやすい絶好の隠れ場所。実際に冷蔵庫下のコンプレッサー周辺は温かく湿気もあるため、幼虫が集まり巣になっていた例もあります。
②シンク下・コンロ下の収納内部:暗く湿ったシンク下キャビネット、ガスコンロ下の開き戸内部はゴキブリの定番住処。配管周りの穴や壁との隙間から侵入して潜んでいることもあります。
③キッチンの隅や床のすき間:台所のコーナー部分、巾木(床と壁の取り合い部分)のわずかな段差にも注意しましょう。成虫でも約5mmの隙間があれば体を潜り込ませてしまいます。床材の継ぎ目や棚の裏など見落としがちな穴も確認します。
見失った場所付近でこれらを中心に探し、ゴキブリの姿が確認できればスプレーなどで即駆除します。どうしても見つからない場合は、そのエリアに粘着式のゴキブリ捕獲シートを仕掛けておくのも有効です。
ゴキブリ対策ガイドinキッチン|引き出し~シンク下まで台所から追い出す

- 引き出しの対策
- 換気扇の対策
- シンク下の対策
- キッチン隙間の対策
- 駆除するとき殺虫剤をスプレーしていい?
- バルサン(くん煙剤)は使える?
- ゴキブリムエンダーの使い方
引き出しの対策

システムキッチンの引き出し収納は意外な盲点で、内部にゴキブリが潜むことがあります。特に一番上の段の引き出しは暖かい天板裏に近いため、繁殖の温床になりやすいと言われています。
対策として、まず引き出し内を清潔に保つことが基本。食材や調味料のこぼれカスが溜まらないよう定期的に拭き掃除し、不要なものは整理してゴキブリの隠れ場所を減らしましょう。
その場合は毒餌剤(ベイト剤)を引き出しの隅や下段に設置して、ゴキブリが住み着けないようにしましょう。私も以前、カトラリー収納の端にベイト剤を忍ばせておいたところ、いつの間にか姿を見なくなりました。
さらに忘れてはいけないのが、引き出しと壁とのすき間封鎖。配管や電気コードのための穴・引き出し背板のわずかなすき間から侵入することがあるので、パテや隙間テープで埋めておきます。

引き出し自体の裏側もたまに取り外して掃除し、卵やフンが付着していないか確認すると万全です。
換気扇の対策

換気扇やレンジフードは、台所と外界をつなぐゴキブリの抜け穴になりやすい場所。そこでまず有効なのが、防虫フィルターの取り付けです。
換気扇カバーに目の細かいフィルターを貼ることで、ゴキブリのみならずホコリや小さな虫の侵入もかなり防げます。既製品の防虫ネット付きフィルターを、換気口サイズに合わせて設置するとよいでしょう。
また換気扇枠と壁とのすき間も、見落とさずにテープで目張りしてください。換気扇を回していない夜間に、そこから入り込まれるケースがあるためです。

可能であれば、就寝前に換気扇を弱運転で回しっぱなしにするのも一法。ゆるやかな送風でゴキブリが逆走しにくくなります。
さらにレンジフード内部や換気扇羽根に付いた油汚れは、放置せず定期的に清掃しましょう。油の臭いはゴキブリの大好物であり、汚れがひどいとフィルターの隙間からでも誘引してしまう恐れがあります。
シンク下の対策

シンク下のキャビネットはゴキブリが非常に好む環境です。暗く湿気があり、さらに排水管や配線の穴が空いているため侵入もしやすいからです。
対策として真っ先に行いたいのは、シンク下配管まわりのすき間を塞ぐこと。排水パイプと床の接合部に隙間が空いていないか確認し、もし数ミリでも穴があればパテ(粘土状充填剤)や金属たわしを詰めて密閉します。

私もシンク下を点検した際、配管脇に小指が入るほどの穴を発見してビックリした経験あり。すぐに粘土パテでふさいだところ、その後ゴキブリは出なくなりました。
次に収納内部を整理整頓し、清潔に保つことも重要。湿った雑巾や古紙類を放置していると、格好の巣材になってしまいます。シンク下には必要最低限のものだけを収納し、生ゴミや段ボールは置かないようにしましょう。
最後にゴキブリ駆除剤の設置も効果的。ブラックキャップなど毒餌タイプをシンク下の隅に置いておけば、万一侵入してきても駆除できるでしょう。封鎖+清潔+餌剤で、シンク下は万全の守りを固めてください。
キッチン隙間の対策

ゴキブリ対策の基本は「隙間を作らない」ことです。キッチンには建具や設備の合わせ目など、小さな隙間が無数に存在します。
ゴキブリは成虫でも約5mm、幼虫ならわずか0.5mmの穴があれば体を押し込んで侵入できてしまいます。そこで台所中のあらゆるすき間を洗い出し、順番に塞いでいきましょう。
またコンロ台やシンク台の設置部との間に隙間がある場合も、コーキング剤で埋めてください。キッチンパネルやタイルの目地割れも補修しておくと安心です。
さらに先述の換気扇や配管穴以外にも、コンセントプレートの周囲や戸棚の継ぎ目など、小さな穴を見落としてはいけません。私は夜に懐中電灯を使ってシンク下や食器棚内を照らし、漏れる光で隙間を見つけ出す方法を実践しています。地道な作業ですが、一度徹底的に封鎖すればゴキブリの侵入率は格段に下がります。

どうしても塞げない排気口などには、「防虫ネットを貼る」「隙間付近に忌避剤(ハッカ油スプレーなど)を塗布する」などの工夫で二重三重にガードしましょう。
駆除するとき殺虫剤をスプレーしていい?

台所でゴキブリにスプレー式殺虫剤を使用する際は、食品の安全と火気の管理に十分注意しましょう。
次に、食材や調理器具への薬剤付着を防ぐための配慮も必要。調理台に出ている食物や皿類は一旦遠ざけるかカバーをかけ、まな板や包丁などは戸棚にしまうか布で覆います。
万一スプレーがかかった可能性のある食器や調理器具があれば、後で必ず洗浄してください。実際、私もシンク下から飛び出したゴキブリに慌ててスプレーを使った際、近くの調理道具にも薬剤ミストがかかってしまい、後で全部洗い直すはめになったことがあります。

さらに噴射後はしばらく台所を換気して、薬剤を十分に拡散・排気させましょう。殺虫成分が周囲に残留しやすいため、ゴキブリを仕留めた後は床や壁の噴霧箇所を水拭きすることも大切です。
スプレーは命中したゴキブリには即効性がありますが、その場に残った薬剤が調理スペースに長時間留まらないよう後処理まで含めて注意深く行ってください。
バルサン(くん煙剤)は使える?

燻煙剤(バルサン)は煙が家中に行き渡り、普段手の届かない隙間のゴキブリも駆除できる強力な手段です。キッチンで使用することも可能ですが、特に事前準備と後片付けを万全にする必要があります。
まず使用前に食品や食器をすべてカバーしましょう。冷蔵庫・密閉容器内の食品以外、外に出ている食品や調理器具には薬剤が触れないようビニール袋やラップでしっかり覆い、口に入るものを保護します。
準備ができたら窓を閉め切り、バルサンを点火して部屋を退出。煙が充満している間はキッチンに入らないようにし、所定の時間が経過したら十分に換気しましょう。換気後、煙が触れた可能性のある調理器具や作業台は必ず清掃します。

私自身も引越し前に台所で燻煙処理を行ったことがありますが、ガスレンジ周りの油汚れと混ざって薬剤臭が残ったため、後で念入りに拭き掃除をしました。ちなみに煙が触れたかどうか微妙な場合は、食器類ならば一度洗ってから使用し、生鮮食品は処分するのが無難です。
こうした手間はかかりますが、煙が冷蔵庫裏や排水管の奥まで行き渡って隠れゴキブリを退治してくれるメリットは大。正しく準備・実行すれば、キッチンでもバルサンは強力な駆除の味方となってくれるでしょう。
ゴキブリムエンダーの使い方

キンチョーの「ゴキブリムエンダー」は、煙を出さずに部屋全体のゴキブリを駆除できる新世代の空間噴射式駆除剤です。台所でも簡単に使うことができます。
使い方はキッチンの窓や扉を閉め切った状態で部屋の中央付近に立ち、容器を天井に向けて斜め上方向にプッシュ。6畳(約25㎡)あたり4プッシュを目安に、部屋の隅々まで薬剤が行き渡るよう噴射方向を変えながら散布してください。
煙タイプと違って火を使わないため、ガスの元栓を締めたり火災報知器を覆う必要がないのはすごく便利。ただし調理中の食品やペットがいる場合は退出させるなどの配慮は必要ですし、食器類に直接噴霧しないよう注意しましょう(気になる場合は事前に布で覆っても良いです)。

ミクロの殺虫成分がスミズミまで広がるので、隠れているゴキブリも表に出てきて死に至ります。私もムエンダーを噴射したらまもなく、コンロ下からゴキブリが這い出してきてそのまま倒れたことがありました。
その意味では、現在キッチン内に潜んでいるゴキブリの有無を確認するテストにもなります。散布後ゴキブリが出てこなければハッピーエンドですし、出てきても退治できるので一石二鳥です。
なお使用後は換気して、調理台など薬剤が付着した可能性のある場所をさっと拭いておけば安心。煙霧型ほどベタつかず匂いも残らない処方のため、台所でも比較的手軽に使えるのがムエンダーの利点です。蓄積効果でしばらく発生予防にもなるので、キッチンの一斉駆除には上手に活用したいですね。
まとめ:台所のゴキブリに悩まない!引き出しもシンク下も換気扇もキッチン対策を総括

- ゴキブリは換気扇や排水管、段ボールなどから台所に侵入する
- 台所で死骸を見つけたら殺虫剤や環境ストレスによる自然死の可能性も
- 幼虫やフンを発見したら繁殖が進んでいる証拠。早急な駆除が必要
- アルコールや台所用洗剤でも応急的に駆除できる
- ハイターを排水口に使えば清潔を保ち侵入予防に役立つ
- ゴミ箱はフタや通気を工夫し、生ゴミは必ず水気を切って捨てる
- 「マモルーム ゴキブリ用」はキッチンでも使える安全な忌避剤
- 引き出しは食べカスや調味料が溜まる。整理とベイト剤設置が効果的
- 換気扇は防虫フィルターや清掃で侵入と誘引を防ぐ
- シンク下は配管まわりの隙間を塞ぎ、乾燥と整理整頓で住みにくくする
- キッチン全体の隙間を徹底的に封鎖し侵入率を下げることが重要
- 殺虫スプレー使用時は食品・火気に注意し、後処理と換気を忘れない
- バルサンは準備と後片付けを徹底すれば強力な駆除手段になる
- ムエンダーは煙を出さず簡単に使える台所向け駆除剤として便利

キッチンでゴキブリを見失ったら・・・まずは冷蔵庫裏やシンク下など、定番の隠れ場所を重点チェックしてくださいね。